バイポーラー電極の解析事例

 本解析事例では、電解槽内に電源につながれていない金属材料があり、電解槽に通電した時この金属材料の表面に流れる二次電流分布を求めます。解析モデルは 下図に示すように、下段左側にアノード、右側にカソードがあり、上段にバイポーラ電極である金属材料が配置されています。電解槽に通電が行われると、バイ ポーラ電極では右側がカソードに左側がアノードになります。
 解析モデルでは、バイポーラ電極の電解液側には過電圧要素があり、一般化した過電圧を定義した材料番号を過電圧要素に設定します。

●解析条件

銅の電気伝導度
10S/m
カソードの電流−電位曲線 η=1.5+1.6x10-4 i
アノードの電流−電位曲線 η=1.0+5.0x10-5i
バイポーラ電極の電流電位−曲線 下図にバイポーラ電極の
電流ー電位曲線のグラフを示す。
  η 過電圧(V)、i 電流密度(A/m2)

●バイポーラ電極の電流ー電位曲線のグラフ


モデル形状


解析結果

遮蔽なし
等電位線図
遮蔽 0mm
電流のベクトル表示

遮蔽なし
バイポーラ電極の電流分布
遮蔽 0mm
バイポーラ電極の過電圧分布

遮蔽なし
アノードの電流分布
遮蔽 0mm
カソードの電流分布

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